「化学工場で劇物飛散」 松山市消防など対応訓練
化学工場での劇物漏えい事故を想定した特殊災害対応訓練が11日、愛媛県松山市勝岡町の県消防学校であり、市消防局や県警など3機関の約100人が万一の際の要領や連携の在り方を確認した。
化学工場からシアン化水素が飛散し、従業員に負傷者が出ていると想定。3機関の担当者は、現場に到着すると、除染テントの設営や化学防護服の着用、機材の搬入、従業員への呼び掛けなど各自の役割を確認した。
現場から離れた安全な風上に除染テントが設営されると、救助隊と機動隊は負傷した従業員を誘導し、服を脱がせ温水で除染。重症者は担架に乗せたまま服を切るなどして治療した。除染後には救急隊が治療の優先順位を決めるトリアージの訓練も行った。